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小林よしのり
2016.6.27 03:14日々の出来事

若者は「将来不安」のない日本を知らない


以前、ライジングコメント欄で、「高度経済成長の頃は

将来不安ってなかったのか?」という質問があった。

答えから言うと、「なかった」のだ。

 

会社は終身雇用だし、給料は毎年上がっていたし、金利も

上がり続けていたから、ローンを組んで一軒家を買って、

家族を養って・・と将来のプランを組んでいればよかった。

将来不安なんかあるはずがない。

 

植木等は「サラリーマンはー、気楽な稼業ときたもんだ?

と「スーダラ節」を歌って、大ヒットさせていたくらいだ。

子供のころは、この歌の無責任っぷりが大好きだった。

 

しかし、今の若者は「将来不安」があるのが当たり前だ

と思っていて、話が通じなくなっている。

ある意味、戦前の歴史なんか議論してる場合ではない。

戦後の歴史すら世代によって分断され、歴史喪失の事態が

到来している。

 

何とかしなければならない。

ノスタルジーではなく、何とかしなければならない。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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